バイデン政権、約4,000億円をEV用電池のサプライチェーンと生産の開発に充当

バイデン氏、3,900億円以上を国内の電気自動車用電池のサプライチェーンと生産の開発に充当

5月2日、米国エネルギー省(DOE)は、米国内のバッテリー生産、サプライチェーン開発、およびリサイクルを支援するため、30億ドル(約3,900億円)以上の資金を提供すると発表した。

今回の新たな資金は、超党派インフラストラクチャー法に基づいて提供され、米国のバッテリーサプライチェーンへの投資に2028年まで70億ドル(約9,000億円)以上が割り当てられる。クリーンモビリティの推進はバイデン政権の重要な注力分野であり、昨年署名された大統領令では、2030年までに米国での新車販売の半分をゼロエミッション車にすることを義務付けている。本年初めには、州間高速道路網におけるEV充電ネットワークの整備に、5年間で50億ドル(約6,500億円)を充当すると発表した。

急増するEVの需要に対応するため、米国および世界の自動車メーカーは、今後数年間で北米での電気自動車およびバッテリーの生産を劇的に拡大する計画を発表しており、GM、フォード、トヨタなどの企業が数十億ドルの投資を表明している。

超党派インフラストラクチャー法の米国バッテリーサプライチェーンの配分には、新規採掘や採掘を伴わない重要鉱物の生産とリサイクル、国内製造のための材料調達への投資も含まれている。DOEによると、今回発表された資金は、商業施設の新設・改修・拡張のほか、製造の実証実験や電池のリサイクルを支援するものだという。

DOEは、31億ドル(約4,000億円)のサプライチェーン投資に加えて、使用済みEVバッテリーのセカンドライフ用途と、バッテリーのサプライチェーンに材料を戻すための新たなプロセスを支援するための6,000万ドル(約80億円)の資金充当も発表した。

【関連記事】
バイデン政権、全米のEV充電ネットワーク構築に約5,800億円を拠出
GM、電気トラックとバッテリーの生産能力増強に向け、8,000億円以上の投資を発表
世界の自動車メーカー、EVとバッテリーに約59兆円の予算を設定

【参照ページ】
(原文)Biden Administration Announces $3.16 Billion from Bipartisan Infrastructure Law to Boost Domestic Battery Manufacturing and Supply Chains
(日本語訳)バイデン政権、超党派インフラストラクチャー法から31億6000万ドルを拠出し、国内のバッテリー製造とサプライチェーンを強化すると発表

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  2. ESMAのESG評価機関規則がもたらす変化と企業への影響(26年7月適用)

    2025-6-30

    ESMAのESG評価機関規則がもたらす変化と企業への影響(26年7月適用)

    2025年6月20日、欧州証券市場監督局(ESMA)が策定を進める新たなESG評価規則「Regul…
  3. 2025-6-26

    EU炭素国境措置、簡素化で合意 中小企業の9割が対象外に

    6月13日、欧州議会とEU理事会は、域外からの輸入品に事実上の炭素税を課す「炭素国境調整メカニズム…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る
OSZAR »